4月 01, 2021 15:21 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは毎回、イランで使われているペルシャ語の生きたことわざを1つずつご紹介してまいります。

今回のことわざは、「建築家が最初のレンガを曲がった位置においたら、天に届くまで曲がったままレンガを積み上げる」です。

ペルシャ語での読み方は、Khesht-e avval gar nehad me'maar kaj, taa soraiyaa mi-ravad diivaar kajとなります。

このことわざは、イランの詩人サーエブ・タブリーズィーの抒情詩の中に出てくるもので、文章の前半と後半で脚韻を踏んでいます。まさに読んで字のごとく、物事の最初や基本が肝心であり、それが間違っているとそのまま間違った道を進むことになり、途中で修正ができず、結果としてできてくるものが無価値なものになることを意味しています。

確かに、世の中には途中での変更が可能な物事もありますが、そのためにさらに負担やリスクを背負わなければならないこともあると思われます。学校の勉強や芸術、スポーツでも基本が肝心とよく言われ、基本が弱いまま次の段階に進むと理解できない、次の段階の習得が難しくなることはよく知られています。

日本語でも、最初が肝心とよく言われますが、何かを始めるには最初の一歩を確実にし、誤った道を選ばないようにしたいものですね。それではまた。

 

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