2016年5月16年(山口・鈴木)【音声】
今週の金曜広場もお楽しみください。
(山口) 5月に入りまして、日本では新緑が真っ盛りな時期、特についこの間はゴールデンウィークでもあったと思います。イランでもいい陽気になってきて、旅行にはぴったりのシーズンかと思いますが、この時期にイラン国内で、旅行にお勧めのスポットにはどこがあるでしょうか?
(鈴木)はい、私は一ヶ月半ほど前に温泉と花の町、マハッラートという所へ行って来たのですが、温泉はとても良かったのですがお花のほうはちょっと早かったですね。今が丁度いいときですね。お花の見どころとして2箇所、マハッラートとニャーサル・ガムサルをお勧めします。このマハッラートでは毎年お花フェスティバルがあります。花を敷き詰めた巨大なカーペットが見られます。それにカーシャーン近郊のニャーサルやガムサルはバラ水作りの時期です。 テヘラン市内のいくつかの公園や庭園でもダマスカス・ローズを運び込んでバラ水作りフェスティバルが催されています。また、イラン南部ペルシャ湾に浮かぶリゾート地のゲシュム島やキーシュ島での海水浴も良いですね。 それに先日旅行に行ってきたという友人の話ではイラン北東部にある聖都マシュハド、8代目イマーム・レザーの聖廟へのお参りは然り、シャーナーメ(王書)の著者、フェルドゥスィーの生誕地やオマル・ハイヤームなど近郊でのみどころも多いとのこと。それに新幹線には及びませんが特急の列車朝食・昼食付のサービスもよく、とても快適な旅だったとの事です。
(山口)イランは日本の4倍半以上の面積があって、本当に多様な気候風土に恵まれていますよね。私もこれから、まだまだ行ったことのない地域に足を運んでみようと思います。
●リスナーより
「久しぶりに風邪をこじらせてしまいました。今回は少し重症で、まだもうちょっとすっきりしません。4月末で満80歳を迎える私にとっては、当然の現象だと思ったりして、複雑な心境です。ところで、イランの男性は風邪を引いたときにはどうするのですか?」
●ラジオより
K・Nさん、お便り有難うございます。そして、満80歳のお誕生日、本当におめでとうございます。これからもどうぞお元気で、また今後も受信報告を心よりお待ち申し上げております。さて、イランは日本よりももっと空気が乾燥していますから、冬はやはり風邪を引く人が多いように感じます。我が家では、風邪の予防対策として、生の玉ねぎを切って並べておくという方法をとっています。それから、個人的にはアルコールの消毒用ゼリーを持ち歩いて、食事の前などによく使っています。あとは、外出先から帰ってから専用の消毒液でのどや鼻を洗うといったぐらいなものでしょうか。鈴木さんは、風邪の予防、あるいは引いてしまった際の対策として、どんなことをなさっていますか?
(鈴木)幸いなことに私は風邪を引いたことがないのですが、日ごろから塩水で鼻腔を洗っています。0.9%の塩水を鼻から入れて口から出して洗います。それに家の者が風邪を引いている時には山口さんがおやりになっている様に、生の玉ねぎを切って家の何箇所かに置いておきます。玉ねぎは空気を消毒するんですよね。また息子の話では生姜がとても良いと言っています。生姜は日本料理には食用・香辛料として欠かせないものですが、薬用としての効能も目を見張るものがあります。ビタミンD、B、Cに始まり、健胃(消化・吸収)、鎮痛、リュウマチ、アルツェハイマー、癌、糖尿病、心臓・血液循環などなど、、、。そしてやはり風邪の常備薬といわれるアスピリンの作用もあるんですね。 生の生姜はこの数年テヘランの普通の野菜・果物屋さんでも手に入るようになり嬉しい限りです。
(山口)とにかく、風邪は万病の元といわれますし、たかが風邪と高をくくらないで、しっかりと対策をしておきたいものですよね。
●リスナーより
「テヘラン市内では、建物の建設や道路工事の際に、遺跡が出てきたりしますか?教えてください」
(山口)F・Yさん、お便り有難うございます。テヘラン市内は、特に西地区の広範囲で、宅地造成作業をしているところや、造りかけの居住用のビルが沢山見られます、私自身、正直なところテヘラン市内でそうした建設作業現場から、何がしかの遺跡が出てきたという話は聞いたことがありませんが、南西部のアフワーズにあるチョガザンビールの遺跡は、確か油田の調査中に偶然発見されたものだと聞いています。悠久の歴史を誇るイランですから、テヘランでももしかしたらそうした遺跡が建設作業中に発見されてもおかしくないと思うのですが、いかがでしょう?
(鈴木)最近でしたか、2-3ヶ月前にラジオのニュ-スでお伝えしたかと思いますが。テヘランの中心部で地下鉄の駅の工事中にミイラが発見されたんですよね。女性のミイラでエジプトのミイラよりも古いとかいわれています。ですから6千、7千年も前のミイラですね。何らかの(化学的な措置がされた)布にくるまれたミイラは完全な形だったそうです。工事は即中断されたそうです。それに2年ほど前でしょうか、現在はテヘランの中心部になっている“ファーテミ”という所で地下に兵器庫がみつかったそうです。ここも当時としてはかなり北の僻地だったんでしょうね。通常どの時代でも陸軍が所有するような兵器庫などはちゃんとした記録があるものでしょうが。これは即イラン陸軍が没取したそうです。
(山口)とにかく、イランには世界遺産も沢山ありますし、これからまたひょんなことから、価値ある遺跡が発見されるかもしれませんね。
●リスナーより
「イランの富裕層の人々は、ベンツやBMWなどの高級外車に乗ったりしますか?また、テヘラン市内には高級外車を扱うディーラーはありますか?教えて下さい」
●ラジオより
(山口)ベンツでしたら、テヘラン市内、特に北部を走っているところを何回か見たことがあります。イラン人の間では、トヨタ、ニッサンなどの日本車が結構人気がありますよね、ほかに、イランでそのような高級外車を見かけたことはありますか?
(鈴木) 日本車はイランでとても人気がありますよね。 トヨタ、ニッサン、三菱、ホンダ、スバル、スズキ、マズダ、イスズなど 各社ともこちらに販売代理店・ディーラーがあります。ベンツやBMWの高級外車のほかにも、トヨタの車で“レクサス”は高級車でテヘランでも見かけます。それに話はそれますが、この高級車のベンツやBMW、特にベンツは“スチューデント・カー”(学生車)といわれているそうです。ベンツ、それも30-40年もの時代物の車で型は古くても比較的安くて性能はいまだに抜群だからだそうです。主人の親戚の一人も最近までは”スチューデント・カー“のベンツを持っていました。
(山口)核合意が成立して、制裁も解除されたことですし、これからはイランにもっと沢山の高級な外車が輸入されてくるかもしれませんね。
●リスナーより
「ファーティマは、女性でありながら家庭に社会にと活躍されたのですね。今の女性よりも社会での活動が自由に行えたように見えるのですがどうなのでしょうか?ファーティマのほかに活躍された女性はおられるのですか?
(山口)K・Yさん、お便り有難うございます。イランの女性の名前にも、ファーティマという名前はよく使われていますよね。ほかにも、サキネ、マルヤム、ザハラー、ゼイナブ、コルスームなど、イスラムの女性の名前は数多く見られます。やはり、歴史上語り継がれているこれらの人物のような女性に育ってほしいとの願いが込められているのだと思いますが、ファーティマ以外に、特に活躍した有名なイスラムの女性には、どんな人がいるのでしょうか?
(鈴木)そうですね、実は私のイスラム名も偉大な女性ファーティマにあやかりファーティマです。イスラムの女性たちには預言者ムハンマドの妻、ハディージャ。彼女は最初にイスラム教徒になった女性です。次にムハンマドの娘でイスラム・初代イマーム・アリーの妻、ファーティマ。ファーティマは4人の子供を授かります。2代目イマーム・ハサンと3代目イマームとなるホサインそして二人の娘ゼイナブとオムコルスームです。カルバラーの戦いに同行したホサインより2歳年下のゼイナブは超人的な力(スーパー・パワー)を持っていながらも苦難の全生涯をイスラムの存続に捧げた女性だといます。またテヘラン南部コムに聖廟がある8代目イマーム・レザーの妹、マースメも極悪な見張り番の下長い間投獄されていた父親に尽くした偉大な女性だということです。
(山口)とにかく、イスラム教徒の女性、特にイランでは女性の社会進出も盛んですよね。家庭と両立しながら頑張っていらっしゃる女性を沢山みかけます。ファーティマを少しでも見習って、私も頑張りたいと思います。
●北川アナウンサーによるイラン音楽のコーナー
●特別インタビューコーナー
聞き手;山口雅代アナウンサー
ゲスト;日本短波クラブ 大武逞伯(おおたけ・としみち)事務局長