9月 17, 2021 23:58 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「スープを飲んでいないのに口をやけどした」です。

ペルシャ語での読み方は、Aash-e nakhorde dehaan-e suukhteとなります。

この表現は、何も悪いことをしていない人に罪を着せることを意味し、日本語の慣用句の「濡れ衣を着せる」に相当するかと思われます。

この表現はその昔、ある男性がある家にご馳走に呼ばれ、スープを出されたものの、非常に恥ずかしがりやであることから、その場で出されたものを食べられず、歯が痛いことを理由に手をつけるのを拒み、口に手を当てたことに由来します。家の主は客が待ちきれずにスープに手をつけてやけどをしたと思い込み、「なぜ慌てて食事に手を着けたのか」と客に問いかけます。しかしそこへ家の主の妻がやっと、食事に使うスプーンを運んできたことから、家の主人は自分が過ちを犯したことを悟ります。

この出来事から、何も悪いことをしていない人に罪を着せることを、「スープを飲んでいないのに口をやけどした」というようになりました。

今後ともまた、イランで使われている面白い言い回しなどをたくさんご紹介してまいります。どうぞ、お楽しみに。

 

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