3月 03, 2022 17:49 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語のことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「扉に告げたら壁が聞く」です。ペルシャ語での読み方は、Be dar goft diivaar beshenaveとなります。

このことわざは、特に不満や批判などをはじめとする、自分がある人に伝えたい事柄を、その対象の相手に直接にではなく、別の人に向かって言うと、実際にその対象の相手がそれに気づく、あるいは何か別のものや人を通じて自分の言いたいことを相手に伝える、などの意味を表します。

例えば、ある人にある行動を止めてほしいときに、その人に直接言わずに、誰か別の人や公に対してその対象の人物の名前を挙げずに、公の問題として扱い、その行動の弊害を指摘してそれを慎むよう伝えるような行為を指しています。

誰か別の人が同じことで注意を受けていたり、あるいは公の問題として伝えられたりすると、それに心当たりのある人は、自分に直接言われるよりももっと背筋に冷たいものが走るかもしれません。また、特に誰かに注意喚起したい場合には、その人に直接にではなく、あえて別の人物や一般向けに言ったほうが、対象の相手により影響力があるかもしれませんね。それではまた。

 


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