4月 07, 2022 14:21 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざや慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介してまいります。

ペルシャ語には、発音が少々変わると全く違う意味になる言葉がたくさんあります。今回は、そうした2つの言葉が使われている慣用句をご紹介しましょう。

今回ご紹介するのは、「空と縄を一緒に編む」です。

ペルシャ語での読み方は、Aasemaan va riismaan raa sar-e ham baaftanとなります。

ここでポイントになるのは、最初に出てくるアーセマーン、そしてリースマーンという2つの言葉です。皆様もお気づきのように、この2つの言葉は発音がよく似ています。しかし、ペルシャ語ではアーセマーンは「空」、そしてリースマーンは「縄」を意味し、互いに全く関係がないものです。

このように、一見よく似ていて実は互いに全く違うものを一緒くたにすることから、この慣用句は「つじつまの合わないことを言う」、または「互いに全く関係のないことを無理やり関連付けようとする」、「頓珍漢なことを言う」といった意味に使われるようになりました。  

イラン人の間でも、話の筋が全く通らない、支離滅裂な内容を話している人に対して、「あの人は空と縄を編んでいる」、「空と縄を一緒に編まないでください」などと言っている場面がよく聞かれます。

何かについて話すときにはきちんと筋道を立てて、話が支離滅裂にならないよう、ペルシャ語で言う「空と縄を一緒に編みこまないよう」気をつけたいものですね。それではまた。

 


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