6月 05, 2016 21:26 Asia/Tokyo

今週の金曜広場もお楽しみください。

福本:

先週はイラン映画界、というよりイランにとって、でしょうか。嬉しいニュースが飛び込んできました。アスガル・ファルハーディー監督の作品「セールスマン」が、カンヌ映画祭で二つの賞に輝いた、というニュースでした。私たちラジオ日本語の番組の中でもお伝えしましたけれど。

上野: 

そうですね、この作品で、脚本賞と男優賞を受賞しました。ファルハーディー監督は『彼女が消えた浜辺』、『別離』、『ある過去の行方』といった作品で、国際的な賞を受賞しています。日本でも公開されたので、ご覧になった方もいるかもしれません。人間の深層心理に迫ったミステリードラマで、これまで日本で知られていたイラン映画のイメージを変えました。新作の『セールスマン』も日本での公開が期待されますね。

福本: 

今回男優賞に輝いたシャハーブ・ホセイニーという俳優さんは、今、上野さんが紹介してくれた「別離」ですか、この作品でも真に迫る演技で存在感を発揮していました。「セールスマン」もDVDが発売されたら是非見てみたいと思っています。  

●リスナーより

私は現在43歳の会社員です。短波放送を受信し始めてから、20数年が経過しようとしています。放送を聞いていて思ったのですが、イランのこともイスラム教のこともほとんど情報のない日本にとっては貴局の放送は大変貴重です。最近は私の住む静岡市にも各国から留学生や技術を学ぶ研修生が多数見受けられるようになりました。近くのコンビニでは留学生がイスラムの女性特有のスカーフを身に着けた方が働いているので、その女性から「お弁当温めますか?」と聞かれて当初はドキッとしました(笑)。最近はISISの影響でイスラム教徒のイメージ自体が曲解されていると感じる事件が発生しているので、もっと貴局には情報発信をしていただき、「本当のイスラム」を日本に教えていただければと思います。

●ラジオより

福本:

W・Kさん、初レポートをありがとうございます。Wさんは「イランのこともイスラム教のこともほとんど情報がない日本」と書いていらっしゃいますが、本当にそのことを実感したのが、私が先月、一週間ほど日本に一時帰国してイランに戻ったときのことなんですね。約10日振りにここラジオ日本語の職場に戻って目にするニュースがすべて目新しいものばかりで、中東周辺のニュースがほとんど日本のメディアでは報道されていない、ということを実感しました。もちろん、テヘランにも日本の複数のメディアの特派員がいらっしゃいますし、記事にもされているのですが、「イランと関係6ヶ国による核合意」レベルのニュースでないとなかなか目に留まらないのですよね。

上野: 

確かに日本で普通に暮らしていると、中東の情報は入ってきませんよね。物理的に距離が離れている、島国ということもあるでしょうが、テレビを見ても新聞を見ても、日本は国際ニュースの報道が全体的に少なく、人々の関心も低いような気がします。イランや中東に関しても、興味があればインターネットで情報を収集することはできますし、日本の新聞も丁寧に読めば核問題以外のトピックも扱っているとは思うのですが、なかなか一般の人の目には留まりにくいですね。ラジオ日本語は、日本ではあまり報道されないイラン・中東関連のニュースをお伝えしていますので、興味のある方には非常に貴重な情報源になるのではないでしょうか。         

●リスナーより

テヘランは30℃を超えるようですが、こちらも初夏の陽気になって来ました。庭のバラも咲くころです。

●ラジオより

福本:

O・Tさん、季節のお便りをありがとうございます。今、テヘラン市内の至る所でバラが満開ですよね。バラはイランの国花、国の花とされていますが、イランで生産されるバラ水、これも有名ですよね。

上野: 

そうですね。バラといえば、カーシャーンが有名ですね。カーシャーンのバラは、バラの中でも香りがよいとされるダマスクローズで、バラ水や香水などが作られています。カーシャーンのバラ水作りは4月の終わりから5月の初めにかけて行われ、多くの観光客が訪れます。私も2年前にバラ水作りを見学してきました。バラは早朝に摘むので、花が咲いているのを見たければ、朝早くにバラ園に行かなければなりません。2年前に行ったときは時期がちょっと早めだったのですが、運よくバラの咲き乱れる様子を見ることができましたよ。

福本: 

「咲き乱れるバラ」ですか。それは綺麗だったでしょうね。       

【インタビューコーナー】   

イラン在住の日本人女性、北川留実子さん 

●リスナーより

テヘラン大学の学生さんのインタビューではいつも感じるのですが、日本語が非常にお上手です。私も英語を中、高、大学と少なくとも8年は接していたはずですが・・・。学習量の違いなのでしょうか。それとも授業形態の違いなのでしょうか。

●ラジオより

福本: 

O・Tさん、ありがとうございます。金曜広場に登場して下さるテヘラン大学で日本語を学んでいる学生さんたち、Oさんがおっしゃるように皆さん、流暢に日本語を話していらっしゃいますよね。そのあたり、逆に日本の大学でペルシャ語を学んだ上野さんからはどのように映っていますか?

上野: 

本当にみなさん、お上手ですよね。言語は言ってしまえば、センスだと思います。何年勉強したかではなく、数ヶ月の勉強でも、現地で暮らしたことがなくても、上手に外国語を話すことのできる人をたくさん見てきました。日本人は私を含め、言語習得には結構苦労している人が多いような気がします。英語もそうですが、読んだり書いたりするのはできても、話すのが苦手な人が多いですよね。

福本: 

そう、筆記試験は良い点数なのに、なぜか会話になると無口になってしまうのですよね。     

●リスナーより

番組「若さという宝」、最終回ということで残念です。月曜の朝にこの番組を聞いて、若くはないけど私も頑張ろう、とモチベーションアップに努めていました。番組がなくても、自分でコンディションを調整し、テンションを高めて、有意義な一週間を過ごせるように自己管理ができればいいのですが・・・。どうも私は楽な方向に進み勝ちです。

●ラジオより

福本: 

毎週日曜にお届けしていた「若さという宝」、50歳のY・Tさんもモチベーションアップに役立てて下さったとのことでありがとうございます。この「若さという宝」は私と鈴木悦子アナウンサーの熟年コンビで読ませていただくことが多かったのですが、本当に頷ける内容が多かったですね。私に比べて、まだまだ若年期に属している上野さんの眼にはこの番組、どのように映っていましたか?

上野: 

私も年齢を重ねて、今になって若さ、若年期の貴重さを実感しています。番組の中でお話した内容も一般的によく言われていることですが、若いときにはその重要性に気づかないものです。若いときの積み重ねが後々に現れるといいますから、充実した日々を送りたいとは思っています。

さて、日本ではそろそろ梅雨入りという地方もあるようです。梅雨寒という言葉もありますから、皆様どうぞお体に気を付けてお過ごし下さい。