Pars Today
産油枠引き上げの可能性は薄いと見られる、OPEC石油輸出国機構とロシアなどOPEC外産油国で構成するOPECプラス会合の開催を目前に、石油価格がやや下落しています。
OPEC・石油輸出国機構に非加盟産油国を加えたOPECプラスは、当初の計画よりも日量300万バレル減産しています。その理由は、一部加盟国への制裁や他国への投資減少で、世界のエネルギー危機抑制にむけた加盟各国の能力が弱まっていることにあります。
原油先物価格が、去る7月の中国製造業購買担当者景気指数・PMIが振るわなかったことを受けて、1バレル100ドル以下に下落しています。
報道各社が、OPEC石油輸出国機構にその他の産油国を加えたOPECプラスがアメリカの要求に反して産油量を300万バレル削減したことを確認したとしました。
OPEC・石油輸出国機構にその他の産油国を加えたOPECプラスの次期会合が近づく中、6月のOPECプラス加盟国による原油生産量が、予想されていた量よりも日量300万バレル少なかったことが発表されました。
イランのオウジー石油相が、エネルギー保障の混乱と市場動向の急変を、この分野のすべての関係者にとっての損失であるとして、「世界市場はイラン産石油の供給増加を必要としている」と述べました。
OPEC石油輸出国機構筋と業界筋が、2023年の世界の石油需要の伸びが鈍化するとの見通しを示しました。
OPEC石油輸出国機構の主要加盟国石油価格を加重平均したOPECバスケット価格が、2.21ドル上昇して113.40ドルになりました。
イランのオウジー石油相が、「OPECプラス会合は確実にこの先数週間・数ヶ月の原油価格に影響を与えるだろう」と述べています。
オウジー・イラン石油相が、「わが国は、可及的速やかに世界市場への自国産原油の供給量を増やす用意がある」と語りました。