パキスタンの洪水被害、死者900人超に
(last modified Thu, 25 Aug 2022 11:25:18 GMT )
8月 25, 2022 20:25 Asia/Tokyo

パキスタンのレーマン気候変動相は、同国でこの夏に大雨や洪水によって死亡した人が少なくとも903人に上り、そのうち326人が子供だったと発表しました。

CNNのによりますと、レーマン気候変動相は24日水曜、ツイッターで、依然続く豪雨・洪水の被害として、「避難所も食料もない人が何千人もいて、通信網も寸断されている」と投稿し、「深刻な人道危機」との認識を示しました。

OCHA・国連人道問題調整事務所によると、パキスタンでは6月中旬以来、モンスーンの豪雨や洪水により230万人が被災し、少なくとも9万5350戸の住宅が破壊されました。特に南東部のシンド州と南西部のバルーチスタン州で被災者が多く、インフラにも大きな被害が出ています。

レーマン気候変動相は、パキスタン国家災害対策当局の会合で、記録的な洪水に見舞われた2010年の災害を引き合いに出し、バルーチスタン州やパンジャーブ州南部、シンド州などが「未曾有の人道被害」に見舞われていると指摘しました。

大雨や洪水は今後も続く見通しで、バルーチスタン州とシンド州では週末にかけて大雨が予想されることから学校が休校になりました。

一方、中国政府は24日、在パキスタン大使館を通じてパキスタンへの緊急人道支援を発表しました。テント2万5000枚や被災地支援のための30万ドル(約4000万円)などを提供するとしています。

 


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