中国が、制裁行使を理由にアメリカを批判
9月 27, 2022 19:30 Asia/Tokyo
中国外務省は、アメリカが制裁行使により世界の総人口の半分に対し問題を引き起こしているとして批判しました。
中国外務省の汪文斌報道官は、アメリカが世界のおよそ40カ国に対し制裁を行使していることを指摘し、「制裁は、世界の総人口の半数に深刻な人道的被害を引き起こした」と述べています。
また、国連総会で、イラン、ジンバブエ、ボリビア、キューバを含む多くの国の首脳からアメリカの制裁政策を非難する声が上がっていることを指摘し、「アメリカは間違いなく制裁の超大国だ」としました。
さらに、「アメリカが行使した制裁は国連憲章の理念や原則、および国際規範に反している。アメリカの制裁は世界の深刻な人道的被害の原因だ」と語っています。
米国は長年にわたり、制裁・禁輸政策により他国に自らの要求を押し付けてきました。しかし、これらの行動は世界の人々に取り返しのつかない損害をもたらしており、その例として1998年の対イラク制裁では50万人のイラクの子供たちが死亡しています。
国連の制裁問題担当コーディネーターであるデニス・ハリデイ氏は、「アメリカは社会を破壊している。それは恐ろしく、違法で、倫理に反する」と述べました。
イランも、1979年のイスラム革命の勝利後常に、世界で最も厳しい米国の制裁下に置かれてきました。