蔡英文総統、「台湾海峡での武力紛争は容認できない」
10月 10, 2022 20:54 Asia/Tokyo
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蔡英文総統
台湾の蔡英文総統が、台湾海峡における武力紛争は容認できないと述べ、これは台湾と中国間の矛盾を解決しないと指摘しました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、蔡氏は10日月曜、双十国慶節(建国記念日)祝賀式典での演説で「主権、民主主義、自由に対する台湾の人々のコミットメントを尊重することのみが、建設的協力を再開するための基礎を築くことができる」と述べました。
また、台湾がその民主主義の道を放棄することは決してなく、この点において「妥協の余地はない」と指摘しました。また蔡氏は、台湾は中国の一部になることを望んでいないと警告しています。
さらに、中国からの軍事的脅威が増大していることを考慮し、台湾の防衛能力を強化する意向を表明しました。
蔡氏によりますと、台湾はミサイルの大量生産を拡大、海軍を強化しており、小型かつ移動式の高精度兵器の購入に取り組んでいます。
そして、「軍事訓練能力を強化し、予備役の訓練プログラムを改善」するために、動員に関する特別な署を設立したことも明らかにしました。
一方で、中国は、台湾を切り離すことのできない自国領土と見なしており、これまで何度も、この島の独立に向けた工作について警告しています。
ペロシ米下院議長の最近の台湾訪問、そしてその後の地域における中国の大規模な軍事演習の実施により、地域での緊張が増大しています。
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