韓国行政安全相が、雑踏事故に関し国会答弁
11月 08, 2022 19:34 Asia/Tokyo
韓国・ソウルの梨泰院(イテウォン)で156人が亡くなった雑踏事故に関連して、同国のイ・サンミン行政安全相が国会質疑に出席しました。
韓国では、先月29日に起きたこの事件の後、ユン・ソクヨル大統領が国民に謝罪しましたが、警察やその管轄にあたる行政安全省は非難を浴びており、国会はイ行政安全相を呼び出して説明を求めました。
同国のヨンハプ通信によりますと、韓国国会は7日月曜、国会行政安全委員会の会議でイ氏に対し、警察が安全対策を怠ったことに関して質問しました。
イ氏は、多数の死者を出したこの事故の責任を認めたものの、大統領に辞意を表明したことはなく、進退について話し合ってもいないとしました。
最大野党「共に民主党」の請求で開かれたこの会議でイ氏はまた、行政安全相として国民に改めて謝罪するとともに、自身の責務を全うしていく所存だとしました。
イ氏は事故発生の翌日、「警察と消防を前もって(事故現場に)配置して解決する問題ではなかった」と強調し、物議を醸していました。
韓国警察庁の特別捜査本部は、業務上過失致死傷などの疑いで当時の地元警察幹部らの捜査に着手しており、8日火曜には、警察トップやソウル警察庁長のオフィスなどで家宅捜索が行われました。