北朝鮮が弾道ミサイル発射か、米中間選挙に合わせた可能性
11月 09, 2022 17:57 Asia/Tokyo
北朝鮮が、弾道ミサイルの可能性のあるものを発射した模様です。
韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国軍合同参謀本部は9日水曜、北朝鮮が同日に朝鮮半島東の日本海(韓国側名称;東海)に向けて弾道ミサイルを発射したと発表しました。
同軍はミサイルの発射場所や速度、飛行距離、高度などを分析中です。
北朝鮮は、韓米が大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」を実施していた今月2日から5日にかけ、約35発のミサイルを発射し、それから4日で再びミサイルによる挑発に踏み切った形となりました。
また今回は、韓国が北朝鮮の核とミサイルなどを想定した指揮所訓練(CPX)「太極演習」を開始してから3日目で、米国の中間選挙の開票が進められている時点でミサイル発射を再開させたことになります。
北朝鮮は太極演習について、「コンピューターシミュレーション訓練だからといって、その侵略的、攻撃的な性格と危険性がなくなるわけではない」と反発しています。
なお、日本の浜田防衛相によりますと、今回は日本時間の9日午後3時45分ごろ、すでに日本のEEZ・排他的経済水域の外に落下したとみられ、航空機や船舶などへの被害は確認されていないということです。
浜田大臣は「北朝鮮は今年に入ってから、かつてない高い頻度でミサイルの発射を繰り返し、朝鮮半島と地域の緊張を著しく高めており、断じて容認できない」と非難するとともに、そして、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにしました。