米中国防相がカンボジアで会談
11月 22, 2022 20:29 Asia/Tokyo
オースティン米国防長官と中国の魏鳳和国防大臣が、カンボジアで会談し意見交換を行いました。
この会談実施は、米中両国が緊張の制御しようと努める中で実施されました。
米中関係は、去る8 月初旬にペロシ米下院議長が台湾を訪問した後に、緊張が高まっていました。
台湾を自らの不可分の領土としている中国は、米国が地域で緊張を高め、挑発的な行動をとっていると非難しています。
イルナー通信が22日火曜、報じたところによりますと、カンボジアで開催されたASEAN東南アジア諸国連合国防相会議の合間に行われた、オースティン米国防長官と魏鳳和国防相の会談では、双方が米中関係における緊張の緩和を歓迎するとしました。
一方で中国の魏鳳和国務委員兼国防相は、台湾は中国の核心的利益の核心であり、越えてはならない「レッドライン」だと伝えました。
また、「台湾問題の解決は中国人の課題であり、いかなる外部勢力も干渉する権利を有しない」と指摘し、米国は中国の核心的利益を尊重しなければならず、理性的で現実的な対中政策を採用し、中米関係を健全な軌道に戻すことを望むと述べました。
一部の中国のメディアは、「米中首脳の外交は、両国の間であらゆる対話が再開されそのレベルが引き上げられることにつながった」ともしていますが、中国国営メディアはこの会談に先立ち、国防省報道官の話として、現在の中米関係の主な原因は米国が誤った戦略的判断を下したことにあると伝え、中国に関係悪化の責任はないとしていました。