Pars Today

ユン・ソクヨル韓国大統領が、「北朝鮮が核実験を行えば、わが国とその同盟国はそれに対し過去にはなかった反応を示すだろう」として警告しました。

朝鮮半島での多数回にわたる米韓合同軍事演習と、それらに対する北朝鮮の反応により、地域の緊張が高まっています。

韓国と米国の当局者は、北朝鮮が2017年以来となる核実験の再開準備をしている可能性がある、と主張しています。

イスナー通信によりますと、ユン・ソクヨル大統領は、北朝鮮の核実験の可能性について懸念を表明するとともに、中国に対し、北朝鮮によるミサイル実験の阻止および、同国の核兵器の武装解除に向け、北朝鮮に働きかけるよう求めました。

また、「もし中国および、北朝鮮の他の同盟国が北朝鮮の核実験阻止に向けた抑止措置を取らなければ、多くの兵器がこの地域に流入するだろう」として警告しています。

また、韓国とその同盟国が北朝鮮の核実験の可能性にどう対応するかについては、「北朝鮮の行動に対する我々の対応は前例のないものになるだろう」と述べました。

韓国と米国が最近、朝鮮半島への米の空母および長距離爆撃機の配備に合意した一方で、ユン大統領は「我が国に駐留する2万8,500人の米陸軍の数に変更はないだろう」と語っています。

北朝鮮は、米国とその同盟国の朝鮮半島での軍事演習への反応として、今年に入ってから数回のミサイル実験を実施しました。

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記は、最近における朝鮮半島での米国、韓国、日本の軍事行動を受けて、北朝鮮の防衛力を高め世界最強の核戦力を獲得する決定を下したと発表しています。

一方、米NSC国家安全保障会議の戦略広報調整官であるジョン・カービー氏は、北朝鮮による核実験実施の可能性について再度警告しました。

韓国政府が中国に対し、北朝鮮に働きかけてミサイル実験継続ことを思いとどまらせることを望んでいる一方で、中国は北朝鮮の古くからの同盟国として、1953年から1950年の朝鮮戦争で北朝鮮側を支援し、それ以来同国を外交・経済面で支援してきました。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。