11月中国の原油輸入、ロシア産がサウジ産上回り首位
12月 21, 2022 15:41 Asia/Tokyo
中国が輸入したロシア産原油が、サウジアラビア産を上回ったことが明らかになりました。
ロイター通信が、中国税関総署の20日火曜のデータとして報じたところによりますと、去る11月の同国の原油輸入はロシアからがパイプラインと海上輸送合わせて前年同月比17%増の781万トン(日量換算190万バレル)で、サウジからの662万トン(同11%減、日量換算161万バレル)を上回りました。
また、中国がロシアから輸入した原油の量は去る10月の日量182万バレルからも増えています。
こうした背景には、先進7カ国(G7)による今月5日からのロシア産原油取引価格の上限設定でロシア産石油の輸出が制限されるのを懸念し、山東省の独立系精製業者らが、既にロシアが値頃にしていた原油を駆け込みで購入したことが指摘できます。
もっとも、アナリストは中国の習近平国家主席が最近、サウジとのエネルギー取引を増やすと約束したことから、中国にとっての将来的なサウジ産原油のシェアは維持ないし増えることさえあると予想しています。