中国軍が台湾周辺で演習、米の「挑発」に対抗
(last modified Mon, 26 Dec 2022 06:06:51 GMT )
12月 26, 2022 15:06 Asia/Tokyo
  • 中国軍が台湾周辺で演習
    中国軍が台湾周辺で演習

中国が、米国と台湾による「挑発と共謀」への対抗として、台湾周辺で軍事演習を実施しました。

フランス通信が台湾国防省の26日月曜の発表として報じたところによりますと、25日日曜に実施されたこの演習にはPLA・中国人民解放軍の戦闘機60機を含む軍用機71機が参加しました。

PLA東部戦区の施毅報道官は、台湾周辺の領海・領空で警戒および火力分野における統合演習を実施したと説明するとともに、「米台当局が強めている共謀と挑発への断固たる対応だ」と述べました。

PLA軍は爆撃機1機と軍艦1隻の写真、航空機の操縦席から撮影した、台湾の山脈だとする写真を公開しました。

台湾の空撮写真は、台湾領土に近接して演習を行ったことを強調する狙いがあるとみられます。

一方、台湾国防省もツイッターに、「演習に参加した軍用機のうち47機が台湾の防空識別圏に進入した」と投稿しました。

フランス通信の記録によれば、1日当たりの進入機数としては過去3位の多さだったということです。

なお、中国外務省は今月24日、米国の国防予算の大枠を定める国防権限法に、台湾に対する100億ドル(約1兆3000億円)の軍事支援や兵器販売の促進が盛り込まれたのを受け、「強い反発」を表明していました。

中国は「1つの中国」政策の徹底を目指すとともに、台湾を自らの不可分の領土とみなしています。

このため、中国は他国が台湾との独自の外交関係を持つことや、台湾の分離独立をあおるような行動を、自らの国家主権・領土保全の侵害として、これに強く反応しています。

 


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