北朝鮮・金正恩氏、「米は日韓とアジア版NATO創設」
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北朝鮮の最高指導者・金正恩氏が朝鮮労働党の会議で、米国が日韓との協力強化を名目に、NATO北大西洋条約機構のアジア版をつくろうとしていると警戒感を表明しました。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
1月 01, 2023 17:29 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮・金正恩氏
    北朝鮮・金正恩氏

北朝鮮の最高指導者・金正恩氏が朝鮮労働党の会議で、米国が日韓との協力強化を名目に、NATO北大西洋条約機構のアジア版をつくろうとしていると警戒感を表明しました。

北朝鮮の国営放送「朝鮮中央テレビ」が1日、伝えたところによりますと、金正恩氏は、「米国は2022年から朝鮮民主主義人民共和国に対する軍事的圧力を最大限高めている。韓国に様々な核・原子力打撃手段を常駐配備のレベルで導入している。その一方で日本と韓国との協力を徹底的に進め、『同盟強化』の名のもとに新たな軍事ブロック・アジア版NATOの創設にふけっている」と述べました。

また、31日に引き渡されたとされる30基の600ミリ口径の超巨大多連装ロケット砲は、戦術核弾頭も搭載可能であり、韓国の全領土が射程に入っているということです。米製多連装ロケット砲「HIMARS(ハイマース)」の主な発射機の口径は227ミリとされていて、このロケットの直径は約3倍弱の大きさになります。

一般的にロケットとは燃料を燃焼させて自力で飛行する能力を持つ砲弾のうち、無誘導のものを指し、誘導装置がついているものはミサイルと呼ばれます。ロケットは射程が伸びる分、通常の大砲より命中精度が下がるため、多連装化によって複数同時に発射して効率を高めます。

金正恩氏はこのほかに、同国初となる軍事衛星の打ち上げ、戦術核弾頭の量産などの方針も示しました。

北朝鮮は1日未明、弾道ミサイルを日本海に向けて発射しました。31日に続いて2日連続で、2023年では初めてとなります。日韓の複数メディアに寄れば、このミサイルは400キロメートルを飛行し、日本のEEZ排他的経済水域の外側に落下しました。

北朝鮮は、特にアメリカ軍の朝鮮半島駐留や、地域同盟国との合同軍事演習を、地域の平和や安全にとって脅威とみなしています。

このため、北朝鮮はアメリカがこうした敵対行為をやめない限り、自らの核・ミサイル計画を断念しない旨をかねてから強調しています。

 


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