印首相「世界のガバナンスは破綻」、 G20外相会合で

インドのナレンドラ・モディ首相が、「多国間主義は紛争や気候変動など世界の最重要課題を解決できていない」と訴えました。

フランス通信によりますと、モディ氏は2日木曜、インド・ニューデリーで開催中の主要20カ国・地域（G20）外相会合で、実質討議開始に当たり、録画撮りされた演説で「今日、多国間主義が危機にひんしていることをわれわれは認めなければならない」と指摘しました。

また、「金融危機、気候変動、パンデミック（感染症の世界的な大流行）、テロ、戦争など過去数年間の経験を振り返れば、世界のガバナンスが破綻しているのは明らかだ」と語りました。

さらに、ウクライナ危機をめぐり各国が分断されていることを暗に認めつつ、「協力しても解決できない問題のために解決可能な問題をおろそかにしてはならない」と述べ、一定の成果を出すよう参加国に呼び掛けました。

インドは、対ロシアでは、同国製武器の主要輸入国であり、同国産石油の輸入も拡大しており、ロシアのウクライナ特殊軍事作戦を公式には非難していません。

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