中国外相；ウクライナ危機、「見えざる手」が支配

中国の秦剛外相が、ウクライナ危機は紛争を長期化しエスカレートさせる「見えざる手」に操られているようだ、と述べました。

ロイター通信によりますと同外相は7日火曜、全国人民代表大会（全人代、国会に相当）の合間に、「見えざる手」が「地政学的な計画のためにウクライナ危機を利用している」と指摘し、できる限り早期に対話を開始するよう呼びかけました。

また「紛争、制裁、圧力ではこの問題は解決しない。和平交渉のプロセスをできる限り早期に開始し、全ての関係者の正当な安全保障上の懸念に配慮すべきだ」と述べました。

加えて、中国としてウクライナ紛争のいずれの交戦国にも武器を供与していないとも発言し、「（中国は）危機の当事者ではなく、紛争のどちらの側にも武器を提供してない。何を根拠に中国に対する批判、制裁、脅しの声が出ているのか。これは絶対に受け入れられない」と語りました。

一方で米政府は、「中国がロシアに武器を供与すれば重大な結果を招く」と警告しながら、ウクライナに膨大な軍事支援を行っています。

さらに、アメリカを筆頭とする西側諸国の対ウクライナ軍事支援や対ロシア制裁は、戦争の長期化とともに世界規模でのインフレやエネルギー不足といった皮肉な結果を招いています。

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