韓国・慰安婦支援団体が3年ぶり「水曜集会」、日本に謝罪要求
3月 08, 2023 20:40 Asia/Tokyo
韓国の市民団体が旧日本軍の慰安婦問題の解決を求め、ソウルの日本大使館付近で定例の「水曜集会」を開催しました。
韓国政府は6日、元徴用工問題の解決策を発表し、韓国最高裁で敗訴した日本企業の賠償を韓国政府傘下の財団が肩代わりすることなどを正式に表明しました。
しかし、これに対して韓国の政界やメディアからは課題を指摘する声が相次ぎました。
AP通信によりますと、水曜集会を主催する「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」は集会を開催し、日本および韓国政府に対して、「(被害者の)ハルモニ(おばあさん)たちが要求したのは、お金でなく謝罪と賠償であり、被害者の声が反映されてこそ正義になる」として非難しています。
正義連のイ・ナヨン理事長は、被害者の権利を無視し、「国家の未来」を強調する両政府に「当惑し、驚かされた」と述べています。
日本による韓国への賠償問題は、日韓関係に長い間影響を与えてきました。
日本による植民地支配の間、多数の韓国人が強制労働に従事させられました。
韓国はこれまで、日本政府に損害賠償の支払いを要求してきましたが、日本側は個人への賠償は日韓請求権協定で解決済みとの立場を崩していません。