中国専門家「北朝鮮の弾道ミサイルは短時間で米に到達」
(last modified Sat, 25 Mar 2023 12:00:46 GMT )
3月 25, 2023 21:00 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮の弾道ミサイル
    北朝鮮の弾道ミサイル

中国の防衛専門家らのチームが、「北朝鮮の弾道ミサイルは短時間で米国本土に到達する」と発表しました。

北朝鮮は、アメリカが北朝鮮政治体制の打倒を目指す敵対的政策をやめない限り、ミサイルおよび核計画から撤退することはないとしています。

ファールス通信によりますと、中国の防衛専門家らのチームは、北朝鮮から大陸間弾道ミサイルが発射された場合、追跡されなければわずか33分で米国本土に到達すると発表しました。

このチームは、2017年に北朝鮮が発射した「火星15」をもとに試算しました。

中国語の防衛専門誌「Modern Defense Technology」に掲載されたこの研究によると、火星15が平安南道・順川市から発射された場合、標的となるのは米ミズーリ州コロンビア市の可能性が高く、米側のミサイル防衛システムが警告を受け取るのは発射から20秒後だということです。

その後、最初の迎撃ミサイル群が11分でアラスカ州フォートグリーリーから発射され、これが失敗した場合はカリフォルニア州ヴァンデンバーグから第2群が発射されます。

今回の研究は、アメリカのミサイル防衛システムに穴があり、敵の識別と攻撃からの防衛に使われるキルチェーンと同様に問題を抱えていることを明らかにしました。

この研究のプロジェクトリーダーは、アメリカ全土を攻撃するには航続距離1万3000キロの2段式核弾頭ミサイルがあれば十分だとしています。

米イリノイ大学の物理学教授はCNNの取材に、「もし北朝鮮が核弾頭を搭載したミサイルをアメリカに向けて発射すれば、我々はそれを迎撃できると確信することはできない」と述べました。

北朝鮮は最近、同国に核開発を中断させるようないかなる試みも厳しい対抗に直面すると表明しています。

北朝鮮外務省の幹部は22日、グリーンフィールド米国連大使が、北朝鮮に核開発の断念を迫る決議を求めたことについて、そのような試みは「宣戦布告に等しい」と述べ、毅然と北朝鮮の核政策に沿った対応をしていくと述べました。

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記は最近、敵に対する核攻撃に必要な準備を整えるよう体制幹部らに指示しました。

 


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