4月 04, 2023 17:22 Asia/Tokyo

ロシアのラブロフ外相が、中国との通商取引支払いの半分においてすでに米ドルが排除され、互いの国の通貨により行われていることを明らかにしました。

ロシアのラブロフ外相

 

タスニーム通信社によりますと、ラブロフ外相は4日火曜、中国との間で米ドルを排除する重要性について語り、「我々が二国間の決済の半分超において米ドルを排除し自国通貨を使っていることは、重要である」と述べました。

続けて、「ロシアと中国との協力は、エネルギーや産業から農業、宇宙にまで及んでいる。我々は、中国と相いにプラスになる関係を築いており、通商・経済分野においても、我々が行っていることは満足な結果をもたらすだろう」としました。

また、「中国は、13年連続でロシアにとって最大の通商相手国となっている」と指摘しました。

中国とロシアの貿易額はこの2年間、連続で前年比で3分の1の増加を見せており、2022年にはそれまでの記録を破る1850億ドルに達しています。

ロシアのノヴァク副首相も、この件に関して「我々は、提供されるエネルギー資源の決済方法を、米ドルからロシア・ルーブルもしくは中国人民元に置き換えている最中だ」と述べました。

ロシアと中国は近年、米ドルやユーロから乖離すべく、相互間決済における自国通貨使用を拡大させています。

ロシアは、対外通商取引での米ドル排除政策を継続して進めており、中でも人民元の使用を増やしています。

一方の中国も今年3月末、ブラジルとの間に二国間貿易から米ドルを排除とした合意を結んだと発表しました。

ロシアと中国はインドとともに、米ドルの影響を受ける自分たちの脆弱性を減らそうと数年前から、同通貨への依存度を下げるための複数の措置を講じ、アメリカの敵対的行動に対抗しようとしています。

 


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