米比が最大規模の軍事演習、南シナ海で
(last modified Thu, 27 Apr 2023 10:36:12 GMT )
4月 27, 2023 19:36 Asia/Tokyo

アメリカとフィリピンが、南シナ海で年次合同軍事演習を実施しました。

米CNNによりますと、フィリピン軍などは26日水曜、同国北端のルソン島沖合の南シナ海で同日、敵の戦闘艦艇に見立てた船舶を攻撃するなどの訓練を盛り込んだ米軍との年次の合同軍事演習「バリカタン」を実施したと発表しました。

フィリピンのマルコス大統領も視察したこの演習には、総数1万7600人以上の兵員が参加し、両国間のこの種の演習としては過去最大規模となっています。

米軍はF35、F16両型戦闘機、高機動ロケット砲システム「ハイマース」や攻撃型ヘリコプター「コブラ」を、フィリピン側はFA50型戦闘機、ヘリや砲門を動員しました。また、敵の艦船と想定した退役済みの戦闘艦艇はルソン島沖の比領海内に配置されています。

今年のバリカタンの特徴として、ウクライナ戦争で効果を示したハイマースや対戦車ミサイル「ジャベリン」などの兵器の登場があげられるほか、海兵隊が中国をにらみ新たに編成した海兵沿岸連隊も送り込んだことがあります。
今回の演習について、米インド太平洋軍のジャーニー海兵隊司令官は、「全領域にまたがる軍事作戦において両国の能力を共に強化する」との声明を発表しました。
なお、中国の国営メディアは先に、同演習は「中国を狙った試み」と報じていました。
南シナ海では沿岸諸国・地域の領有権論争が今なお続き、中比間でも対立の火種となっています。

 


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