フィリピンで、米軍基地拡大に反対論
4月 29, 2023 19:00 Asia/Tokyo
フィリピンの複数の人権団体が、同国への米軍基地の設置に抗議し、地域情勢のさらなる悪化につながるとしました。
フィリピン内外の複数の人権団体は28日金曜、米・フィリピン両政府が、同国カガヤン地方に新たに4つの米軍基地を設置することで合意したことについて、さらなる人権状況の悪化を招くとして抗議しました。
この抗議声明は、2014年に米国とフィリピンが結んだ防衛協力協定から9年となる28日に出され、両国政府が新たに合意した米軍基地の新設を、基地周辺での人権侵害の増大や土地の略奪につながるものとしました。
2014年の合意で、米軍は5箇所のフィリピン軍基地の使用許可を得、今年2月、それが9箇所に増えました。
両国は、朝鮮半島や台湾情勢、南シナ海の緊張増大をうけて合同演習を行っており、中国からの反発を招いています。