韓国とインドネシアが、両国間取引での米ドル排除で合意
May 04, 2023 17:48 Asia/Tokyo
韓国とインドネシアの両中央銀行が、両国間の取引で米ドルの代わりに自国の通貨を使用することを定めた合意覚書に調印しました。
IRIB通信によりますと、インドネシアと韓国の両国の銀行の代表らは、韓国のインチョン(仁川)で開催されたASEAN東南アジア諸国連合+3(日中韓)財務大臣・銀行総裁会合の傍ら、両国の商取引で米ドルに代わる他の通貨の使用を強調するとともに、「このことは、為替の値動きや通貨交換に対する費用の削減につながるだろう」と語りました。
インドネシア中央銀行のペリー・ワルジヨ総裁は先月、「わが国は、商取引でドルに取って代わる他の通貨の使用について、タイ、マレーシア、中国、日本と協議を行っている」と発表しました。
今年3月には、中国とブラジルもドルの代わりに自国の通貨を使用する合意書に調印しました。この時期には、中国の対外取引において、人民元がドルを追越して、最も多く使用された通貨となりました。中国は世界各国間の貿易取引でドルを深刻な問題に直面させようとしているものと見られます。
また、ASEANと新興5ヶ国BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)も脱ドル化を実行しようとしています。