インドとインドネシアが、貿易決済で自国通貨を採用
7月 18, 2023 18:53 Asia/Tokyo
インドとインドネシアが、貿易決済におけるドル排除と自国通貨の使用促進に向けた計画を進めています。
ニュースサイト・ブルームバーグによりますと、インドとインドネシアは、世界的課題への対処や両国間の協力拡大に向けて、新たな貿易ルートを開拓しました。
両国が新たに署名した経済・金融関連の合意内容では、協力の下地として互いの国への投資、金融サービス、インフラ開発などを行うとした上で、貿易の自国通貨決済が協調されました。
インドとインドネシアの貿易は、2005年から今年までの間に8倍に成長し、昨年の貿易額は380億ドルに達しました。
インドのシタラマン財務相は、「インドネシアは、ASEAN諸国の中で最大のインドの貿易パートナーだ」と述べました。
また、インドネシアのムルヤニ財務相も、今回の合意の調印式において、「我々はインドとの関係強化を求めており、相互利益および人的資源の拡大を計画目標に据えている」と述べました。
両国間の協議では、デジタル技術、両国中央銀行間の決済システム、自国通貨による決済などについて話し合われたということです。
インドはこれ以前にも、アラブ首長国連邦との間で、貿易決済におけるドル・ユーロの排除と自国通貨の使用を合意しており、今回の合意と合わせて、国際貿易におけるドル排除の取り組みは一段と進むことになります。