北朝鮮が、核戦争の危険に関して警告
北朝鮮の国防相は、東アジアにおける米国の軍事行動を非難するとともに、核をめぐる紛争の激化は世界的な危機であるとの考えを示しました。
朝鮮半島の緊張が高まると同時に、アメリカ海軍は去る3月に原子力空母ニミッツを韓国に派遣しました。
さらに、去る7月末にはアメリカのB-52戦略爆撃機が韓国との合同軍事演習に参加しています。
数日前、アメリカは弾道ミサイル20発を搭載した原子力潜水艦ケンタッキーを韓国に配備しました。
イルナー通信によりますと、ロシアでの「第11回モスクワ国際安全保障会議」で、北朝鮮のカン・ソンナム国防相は、米国が極東アジア地域で軍国主義を増大させていると非難し、「今年だけでも、米国は爆撃機、原子力潜水艦、空母群を含むいくつかの戦略兵器を地域に配備した」と語りました。
また、「もはや、朝鮮半島で核戦争が始まるのか?などという疑問は問題ではない。今や、最大の問題となっているのは、誰がいつ戦争を始めるのか、ということだ」と述べています。
さらに、交渉による紛争解決という米国とその同盟国の主張は「空虚な反響」だとし、「米国は北朝鮮に対する好戦的な政策と体制転覆という工作をやめるべきだ。さもなくば、朝鮮半島の平和と安定を確保する唯一の方法は軍事力しかないだろう」と語りました。
そして、「核戦争を防ぐには、北朝鮮として抑止力のある防衛手段を持つ必要がある」としています
数日前、北朝鮮の最高指導者であるキム・ジョンウン朝鮮労働党は国内の軍需工場を視察中に、あらゆる侵略に備えてのミサイル・武器の生産増大を命じました。
北朝鮮国防相手はまた、ロシアとの軍事・安全保障協力の強化に関する北朝鮮の最高指導者の立場を強調しました。
ロシアと北朝鮮が軍事協力の拡大を強調したことを受け、アメリカ国務省は北朝鮮・ロシア間の武器取引に懸念を表明しました。