文大統領が「光復節」の記念式典で演説 「いつでも日本政府と対座する準備できている」
(last modified Sat, 15 Aug 2020 07:39:22 GMT )
8月 15, 2020 16:39 Asia/Tokyo

韓国で、光復(日本による植民地支配からの解放)から75年となる15日土曜、ソウルの東大門デザインプラザで記念式典が開かれました。

韓国ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、今年は互いの違いを尊重し、多様性を認め合う精神を継承する韓国をテーマに開催されました。

式典には独立有功者の遺族、国の要人ら約170人が出席し、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから例年と比べ小規模な開催となりました。

式典で演説した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、強制徴用被害者への賠償を日本企業に命じた大法院(最高裁)判決を巡る韓日の対立について、「1人の人権を尊重する韓国と日本の共同努力が、両国国民間の友好と未来協力の橋渡しとなる」と述べました。その上で、「韓国政府はいつでも日本政府と向き合う準備ができている。今も協議の扉を開いている」と強調しました。

強制徴用問題を巡り日本との対立が続く中、被害者の人権尊重という普遍的な価値に対する共感を基に、対話の糸口を探っていこうと提案したものと受け止められています。

日本企業の賠償責任を認めた韓国大法院の判決については尊重すべきとの意思を明確に示しました。

文大統領は「大法院は1965年の韓日請求権協定の有効性を認めながらも、個人の『不法行為賠償請求権』は消滅していないと判断した」と説明し、「大法院の判決は大韓民国の領土内で最高の法的権威と執行力を持つ。政府は司法の判決を尊重し、被害者が同意できる円満な解決策を日本政府と協議してきた」と述べました。

同大統領はまた、朝鮮半島問題に言及し、「南北協力こそが、南北が共に核や軍事力の依存から脱却できる最高の安保政策」と述べました。

米朝、南北関係がいずれも芳しくない状況下で、北朝鮮との協力を通じ、停滞している朝鮮半島平和プロセスに活力を吹き込む込みたい意向を示した発言と受け止められています。

 

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