中米関係
ASEAN、米中対立解消目指して協議するも決裂
9月 13, 2020 19:53 Asia/Tokyo
ASEAN東南アジア諸国連合の各国外相および、アメリカ、中国、日本の政府関係者らが参加しての、米中対立の解消に向けたビデオ会合が、成果なく終了しました。
イルナー通信によりますと、ベトナムのファム・ビン・ミン外相兼副首相は、「わが国の主催によるこのビデオ会合の冒頭で、ASEAN10カ国が共同声明を出し、アメリカと中国に対し南シナ海関連の紛争に関して自制するよう求めた」と語っています。
また、「これまでに、南シナ海問題や米中間の緊張激化に関して、何度も会議が開催され、その中ではASEAN諸国は地域の平和と安定を脅かす可能性のある対立の解消を追求してきた」と述べました。
12日土曜夜のASEAN外相会合と同時に、ポンペオ米国務長官と王毅中国外相は改めて、相手国に対する批判を強めました。
南シナ海は、総面積が350万㎢あり、シンガポールから台湾にまで及ぶ広範囲な海域です。
この海域やその島嶼部は、南シナ海沿岸諸国の領有権問題の焦点となっています。
中国はこの海域のほぼ全域を、またベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾はいずれもその一部の領有権を主張しており、これらの国はこの海域に浮かぶ南沙諸島や西沙諸島に埋蔵されている天然ガスや石油をめぐり、見解が対立しています。
アメリカは、この海域を国際海域とみなしており、この海域における船舶や潜水艦の往来に関する合法的な権利を主張しています。
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