10月 05, 2020 17:40 Asia/Tokyo

ナゴルノ・カラバフをめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの衝突が収束の気配が見られない中、両国民間人の犠牲者が増え続けています。

先月27日早朝、アゼルバイジャンとアルメニアの軍事衝突が、両国が国境を接するナゴルノ・カラバフで始まりました。双方ともに、この衝突を仕掛けたのは相手側だと主張しています。

ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表は4日日曜、ツイッター上において、ナゴルノ・カラバフ紛争の民間人犠牲者が増加していることに懸念を示し、両国に戦闘を停止し協議を開始するよう求めました。

しかしアゼルバイジャンのアリエフ大統領はツイッター上で、この状況が発生した責任の一端は欧州関係者にあるとし、彼らがアゼルバイジャンについて虚偽の噂を広めていると批判しました。

アリエフ大統領はまた、欧州諸国の行動が和平とは相容れないものだとし、EU、米、仏、露を中心としたナゴルノ・カラバフの紛争解決を目指すOSCE欧州安保協力機構ミンスクグループの国々に対し、アルメニアへ圧力をかけるよう求めました。

さらに、アルメニアがナゴルノ・カラバフから撤退しない限り、協議には応じないとしています。

一方、アルメニアのパシニャン首相は、ナゴルノ・カラバフでの動きに対しトルコが取っている政策を批判し、「トルコ政府はアルメニア人大量虐殺を繰り返そうとしている」と非難しました。

パシニャン首相は、トルコ政府はアルメニアおよびナゴルノ・カラバフ住民との戦闘のために、テロリストたちをシリアから同地へと送りこみ、今回の紛争に直接的に介入していると主張しています。

アルメニア・アゼルバイジャン国境での紛争勃発と緊張激化を受けて、トルコ政府は「わが国はアゼルバイジャン政府の味方だ。いかなる支援も惜しまない」と表明しています。

また、ナゴルノ・カラバフをめぐり、アリエフ大統領はフランス大統領に対し謝罪を求めました。

ロシアのスプートニク通信によりますと、「シリア戦闘員300人がトルコを通じてアゼルバイジャンに移動した」という仏マクロン大統領の発言に反発したアリエフ大統領は、「我々は強力な自国軍に守られており、傭兵を必要としていない。マクロン大統領は、この発言を謝罪すべきだ」と述べています。

ナゴルノ・カラバフでは、2014年夏、2016年4月、今年7月に、アルメニアとアゼルバイジャン両国の衝突が起きています。

 

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