ナゴルノ・カラバフ紛争をめぐる、アルメニア・アゼルバイジャン両首脳の見解
10月 08, 2020 20:54 Asia/Tokyo
アルメニア・アゼルバイジャン両国の首脳が、ナゴルノ・カラバフ紛争と今回の軍事衝突に関して、自身の見解を表明しました。
ロシアのタス通信によりますと、アルメニアのパシニャン首相は、ユーロニュースとのインタビューにおいて、「ナゴルノ・カラバフ地域の問題は、暴力と軍事行動で解決することはできない」と述べました。
そして、「国際社会は、ナゴルノ・カラバフ地域で起きている人道的悲劇の停止に向けて、同地域の独立を正式に認めるべきである」と続けました。
一方、アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、「ナゴルノ・カラバフ地域における停戦は、一方的に成立するものではなく、両国が受け入れなければならない」と述べています。
また、「アルメニア軍は先月27日、アゼルバイジャンの軍事拠点や民間人居住地域を攻撃してインフラを破壊した」としました。
先月27日にアルメニアとアゼルバイジャンの係争地であるナゴルノ・カラバフ地域で始まった今回の両国の衝突は、依然として続いています。これまでに、両国では多数の死傷者が出ています。
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐる両国の対立は1988年にまでさかのぼり、1992年には軍事衝突に発展しました。その結果、アゼルバイジャン領土であったナゴルノ・カラバフ地域とその周辺の7州は、アルメニア軍の実効支配を受けることになりました。
これまでに、イランをはじめとする多くの国々が両国の政府に対し、軍事衝突の停止と協議の開始を求めています。
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