韓国で、日本政府に賠償請求した元慰安婦訴訟が来月判決
(last modified Thu, 25 Mar 2021 09:53:15 GMT )
3月 25, 2021 18:53 Asia/Tokyo
  • 韓国で、日本政府に賠償請求した元慰安婦訴訟が来月判決
    韓国で、日本政府に賠償請求した元慰安婦訴訟が来月判決

韓国のソウル中央地裁は24日、旧日本軍の元慰安婦やその遺族ら20人が日本政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟について、来月21日に判決を言い渡すことを決定しました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、法曹界が25日この決定について発表しました。地裁は当初、1月に判決期日を設定していましたが、追加の審理が必要だとして延期し、24日に弁論を再開していました。

日本政府は、国家は外国の裁判権に服さないとされる国際法上の「主権免除」の原則を理由に訴訟に応じてきませんでした。

原告側は24日の弁論で、重大な人権侵害は主権免除の適用外だとする従来の立場を重ねて表明し、慰安婦問題の最終的解決をうたった2015年の韓日合意について、政治的な合意にすぎず法的拘束力はないと訴えました。

ソウル中央地裁は1月8日、別の慰安婦被害者12人による同種の訴訟で、「日本の不法行為に主権免除は適用できない」として原告1人当たり1億ウォン(約960万円)の賠償支払いを日本政府に命じました。日本政府が控訴しなかったため、判決は確定しています。

今回の訴訟でも、地裁が同様の判断をすれば原告の請求が認められる可能性がありますが、韓国では原則として裁判ごとに独立して判断することになっているため、違う結論が出る可能性もあります。

 

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