北朝鮮キム総書記が、「食糧事情逼迫」への対策を指示

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が、党中央委員会で食糧問題について議論したほか、国際情勢への対応方向を決める方針を明らかにしました。

韓国・ヨンハプ通信が、北朝鮮･朝鮮中央通信社の16日水曜の報道としてソウルから伝えたところによりますと、キム総書記は自らが主宰した党中央委員会総会で15日火曜、食糧難や新型コロナウイルスへの対応、反社会主義の克服などに言及し、昨年の台風被害で人民の食糧事情が逼迫（ひっぱく）している」として対策を指示したということです。

また、新型コロナウイルスへの対応を巡っては、「非常防疫状況の長期化は人民の衣食住を保障するための闘争の長期化」だとして、「経済指導機関は非常防疫という不利な環境の中、それに見合う経済事業を組織」するよう求めるとともに、厳しい規律への最大限の意識と監視を維持する必要があり、感染症に対する措置を完璧に遂行する必要があると強調しました。

さらに北朝鮮の労働新聞によりますと、同総書記の話では、国内の「主観的および客観的条件」は2021年はじめから悪化したものの、経済全体は成長をとげており、これは、2020年の同期比で25％の改善が図られ、上半期で144％レベルに達した産業計画の超過達成により証明されている、ということです。

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