タリバン、「ISISと戦うために米と協力しない」
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タリバンが国連大使に推しているソヘイル・シャーヒン氏
アフガニスタンの現支配組織タリバンが、テロ組織ISISと自力で戦う力があり、これに関してアメリカと協力しないと語りました。
タリバンが国連大使に推しているソヘイル・シャーヒン氏はAP通信に対し、「我が組織は、ISISを含めた過激派組織と独自の形で戦うつもりであり、これに関してアメリカ政府と協力する意向はない」と述べています。
ISISは、タリバンがアフガン首都カーブルを制圧した後、今月8日に同国北部クンドゥズのシーア派モスクで発生し、300人の殉教・死傷者を出したテロ攻撃事件を含む、複数の攻撃に関する犯行声明を出していました。
ロイター通信は別の報道において、アメリカの政府関係者の話として、「ある米代表団が10日日曜、カタール・ドーハにてタリバン当局者と会談、協議することになっている」と報じました。
また、この協議でのそのほかの議題は、アフガンでテロ組織アルカイダの要員やほかの過激派組織と戦うことを、タリバン側に約束させることです。
米軍の性急で混乱したアフガン撤退は、多くのアナリストの間では、20年間の無益な戦争の挙句の果てにアメリカがアフガンから逃亡したとみなされており、カーブル空港で数十名が犠牲になったことに加え、アフガン国内に欧米市民が取り残されたことで、アメリカ政府は非難の矢面に立たされることになりました。
カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、アメリカ代表団とタリバン当局者との今回の会談は、米軍のアフガン占領終了後初の、アフガン新政権とアメリカ側との会談になるとされています。
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