最新研究、「北朝鮮はより多くのウラン製造が可能」
(last modified Thu, 04 Nov 2021 12:41:39 GMT )
11月 04, 2021 21:41 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮の国旗
    北朝鮮の国旗

北朝鮮が現在より多くのウラン製造ができる可能があるとする研究結果が報告されました。

ロイター通信によりますと、先月発表された新しい学術研究では、「北朝鮮は既存の平山工場を通じて核兵器に必要なウランを全て入手できるほか、大量の尾鉱(製錬過程で生じる廃棄物)を写した衛星画像から、同国が現在よりもはるかに多くのウランを製造できることが示唆される」と結論付けられました。

北朝鮮は核兵器実験を2017年以降行っていなませんが、これまでに兵器増強を続けると表明しているほか、今年は兵器級プルトニウムを製造していたとみられている原子炉を再稼働させたもようです。

学術誌「Science & Global Security」で先月発表された、スタンフォード大学の研究者とアリゾナ州の鉱山コンサルティング会社の研究によれば、北朝鮮は生産量を増やすことができる可能性があり、その他のウラン工場を必要としていないとされています。

研究報告は「DPRK(北朝鮮の正式名称の略)がこれまで利用してきたよりもかなり大きな製錬能力があるように見えることは明白だ」と指摘。「これは、望めばより大量の製錬天然ウランを製造できることを意味している」としました。

アナリストによると、平山ウラン濃縮工場とそれに付随する鉱山は北朝鮮が唯一公式に認めているイエローケーキ(ウラン精鉱)の供給源です。

北朝鮮の核兵器に関する情報は限られていますが、科学国際安全保障研究所のデービッド・オルブライト所長はこれまでロイターに対し、北朝鮮は年間で核弾頭4─6個分の材料を製造する能力があるとの推定を示しています。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio