北朝鮮が、ロシア短距離弾道ミサイルの改良型を発射か
1月 15, 2022 15:39 Asia/Tokyo
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北朝鮮が、ロシア短距離弾道ミサイルの改良型を発射か
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が、同国北西部ピョンアン北道の「鉄道機動ミサイル連隊」が14日金曜に発射訓練を行った、と報じました。
北朝鮮が14日金曜、列車から発射したとするミサイルについて、韓国メディアは、低空で飛行し変則的な軌道で落下する、ロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を改良したものだとの見方を示し、能力の向上を図っていると伝えています。
これについて韓国・ヨンハプ通信は、今回発射されたミサイルが去年9月に北朝鮮が初めて列車からの発射を行った時と同じ種類のミサイルで、低空で飛行し変則的な軌道で落下する、ロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を改良したものだとの見方を伝えています。
そのうえで「韓国軍は、北が射程を伸ばし軌道を高度化するなどの改良を続けていると見ている。今回の発射は精度を確認するためのものだ」と分析しています。
また今回、北朝鮮が、訓練を行ったのがピョンアン北道の部隊だと地名を明示したことから、専門家は、こうした部隊が複数ある可能性を指摘しました。
一方、アメリカのブリンケン国務長官は14日、韓国のチョン・ウィヨン外相と電話会談し、北朝鮮の相次ぐ発射は、国連安保理の決議への違反だと非難したうえで、日米韓3か国の協力の重要性を強調しました。
北朝鮮は自国のミサイル能力について、米軍の地域における駐留や朝鮮半島での軍事演習実施およびそれによる脅威に対抗するためのものだと、繰り返し述べています。同国は常に、地域からの米軍撤退、そして米軍が地域の同盟国と行う共同軍事演習の停止を求めています。
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