インドネシア国会、首都移転法案を可決 2045年までの完了めざす
1月 23, 2022 16:52 Asia/Tokyo
インドネシア国会は18日火曜、首都を現在のジャカルタからカリマンタン島へ移転する法案を可決しました。新首都名は群島を意味する「ヌサンタラ」に決まりました。
AFP通信によりますと、インドネシアの首都移転計画は、2019年4月にジョコ・ウィドド大統領主導のもと閣議決定し、国会で審議が続いていました。
当初の計画では、2020年に工事着工予定でしたが、新型コロナウイルスの流行で中断していました。
移転先はジャカルタから2000キロ離れており、敷地予定面積は25万6142ヘクタールあります。
新首都名の「ヌサンタラ」は言語学者や歴史学者が選定した80の候補から、ジョコ大統領が選びました。スハルソ・モノアルファ国家開発企画庁長官は、「(ヌサンタラは)インドネシア人に広く知られている言葉で、覚えやすいことから選ばれた」と説明しています。
首都移転は2024年から段階的にスタートし、2045年までの完了を目指しています。しかし、約466兆ルピア(約3兆7000億円)という巨額の移転費用や、ジャングルである移転先の開発工事により環境が破壊される懸念があるなど、課題も山積しています。
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