中国国家主席が、「新たな状況下」での対北朝鮮協力の重要性を強調

中国の習近平国家主席が、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記に宛てた書簡において、二国間の協力の重要性を強調しました。

北朝鮮国営のＫＣＮＡ朝鮮中央通信は26日土曜、習国家主席が金総書記に宛てた書簡において、「中国は、新たな状況下で北朝鮮とともに、両国の友好関係のたゆまぬ発展のために協力していく用意がある」と表明したことを報じました。

ただし「新たな状況」が何を指すかについて、ＫＣＮＡは詳しく説明しませんでした。

習主席はこの表明を、北京冬季オリンピックに際してキム総書記が送った祝賀メッセージおよび、同大会の成功裏の閉幕への口頭祝賀への反応として行いました。

金総書記は先日、習主席へ宛てた口頭のメッセージにおいて、中国との協力の強化と、アメリカおよびその同盟国の敵対的政策や脅威を共に無効化していくことを約束していました。

中国は、1961年に中朝友好協力相互援助条約を結んで以降、北朝鮮の唯一の同盟国となっています。

アメリカが北朝鮮の弾道ミサイル開発や核開発推進を理由に同国へ制裁を発動して以降、北朝鮮はそれまで以上に中国との通商関係に頼ることになりました。

キム総書記は、2018年に自国の指導者として習主席との初めての会談を行うために中国・北京を訪問しましたが、両国関係はそれ以降、相互協力の新たな局面に入っています。

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