北朝鮮が新たに長距離弾道ミサイル発射、日本海に落下した可能性
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北朝鮮が新たに長距離弾道ミサイル発射
韓国が、北朝鮮が新たに長距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体1発を発射したことを明らかにし、日本防衛省によりますと、北朝鮮の弾道ミサイルらしき物体が青森県龍飛岬の沖合に落下したと見られています。
韓国・ヨンハプ通信が24日木曜、報じたところによりますと、北朝鮮は今回、日本海(韓国側呼称;東海)に向かって長距離弾道ミサイルを発射しました。
また、北朝鮮は今月16日の失敗をばん回するとともに、新型ICBMの追加性能試験のため発射した可能性があるということです。
日本の海上保安庁によりますと、北朝鮮が発射した弾道ミサイルらしき物体の海上の落下地点について現在確認が行われています。
また、日本防衛省によりますと、北朝鮮の今回のミサイルは約1100キロ(飛行時間およそ71分)飛行し、高度は最大6000キロを超えており、日本時間午後3時44分ごろ、日本海の排他的経済水域内、すなわち、青森県龍飛岬の西約170キロ地点に落下した可能性があると発表しています。
北朝鮮による発射は今年に入ってからこれで12回目となります。
韓国と米国は、衛星システム開発を装って2020年10月の軍事パレードで公開された新型大陸間弾道ミサイル「火星17」を試射したとして北朝鮮を非難しています。
また、韓国と日本の情報筋によりますと、北朝鮮は16日にも平壌順安国際空港エリアから弾道ミサイルと思われるものを発射していますが、このときにミサイル実験は発射後すぐに失敗し、上空20キロ付近で爆発しています。
北朝鮮は日本や韓国を初めとする地域諸国および、西側諸国の圧力にもかかわらず、自国の防衛力強化を目的に、ミサイル実験を続行しています。
北朝鮮は今月20日にも、同国西部の平安南道・粛川から黄海上にロケット砲4発を発射しており、北朝鮮が武力示威を行うのは今年に入ってからは12回目となっています。
なお、日本の海上保安庁は24日、航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。