4月 27, 2022 18:42 Asia/Tokyo
  • アフガニスタンのファーイェグ国連大使
    アフガニスタンのファーイェグ国連大使

アフガニスタンのファーイェグ国連大使は、米政府が同国内のアフガニスタン資産を9.11同時多発テロの犠牲者遺族への賠償金に充てる決定をしたことに抗議し、「アフガン国民が9.11の賠償金の犠牲になることがあってはならない」と述べました。

アメリカのバイデン大統領は今年2月、凍結されたアフガニスタン中央銀行資産35億ドルを、2001年9月11日に起きた米同時多発テロの犠牲者遺族への賠償金に充てる大統領令に署名し、最高裁判所の承認を得た上で発効することになっています。

昨年8月にタリバンがアフガニスタンの政権を掌握して以降、アメリカはアフガン中央銀行資産のうち100億ドルを凍結し、アフガン国民に人道危機をもたらしています。

ファールス通信によりますと、この大統領令をめぐりアフガニスタンのナスィールアフマド・ファーイェグ国連大使は、「9.11の犠牲者は賠償金を受け取る権利があるが、それはアフガン国民の資産から支払われるべきではない」と述べました。

9.11犠牲者に関する法廷にも出席したことがあるファーイェグ大使は、「9.11に関与したアフガン人は一人もおらず、いかなる道義的・法的責任もアフガン国民には存在しない。アフガン国民が9.11の賠償金の犠牲になることがあってはならない」と述べました。

9.11犠牲者遺族への35億ドルの賠償金をめぐっては、米最高裁が判断を下すことになっています。

 


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