アムネスティが、インド政府によるイスラム教徒への対応を非難
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国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、インド政府による同国のイスラム教徒への対応について、差別的で人権を侵害していると非難しました。
(last modified 2025-06-25T12:06:53+00:00 )
6月 15, 2022 17:05 Asia/Tokyo

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、インド政府による同国のイスラム教徒への対応について、差別的で人権を侵害していると非難しました。

インド治安部隊は最近、同国与党2党によるイスラム預言者への侮辱に対する抗議が広がっていることをうけ、全土で治安対策を強化しています。

アムネスティのインド支部長を務めるアーカル・パテル氏は14日火曜、声明を発表し、抗議者へのなりふり構わぬ弾圧や不当な逮捕、インド当局によるイスラム教徒の住居の見せしめ的な破壊は、インド国内法や国際人権法・基準に対する完全な違反であるとしました。

同支部長は、インド当局による抗議者への対応は公共の秩序への脅威で極めて憂慮すべきものとした上で、「残念ながら、インド各州の当局者や州首相は、イスラム教徒を公安かく乱者として描いた絵について反対の意見を示そうとしていない」と述べました。

また、インド政府の今回のデモに対する反応は遺憾であるだけでなく、抗議者への弾圧が激化していることを示すものだとしました。

そして、インド政府に対して、治安部隊やその他の政府当局によるあらゆる人権侵害について早急かつ完全、効果的で中立・独立的な調査を求めました。

最近、インド与党のBJPインド人民党のメンバー2人が、あるテレビ討論の中で、預言者ムハンマドを冒涜する表明を行い、同国内外での抗議を引き起こしました。

この冒涜行為を受け、インドのイスラム教徒と仏教徒らが衝突し、一部の事例では、抗議者と治安部隊が衝突しました。治安部隊は、これまでにウッタルプラデシュ州で、これらの抗議や衝突への関与が疑われる300人以上を逮捕しています。

今回のイスラム預言者への冒涜はイラン、パキスタン、オマーン、カタール、アフガニスタンを初めとする地域諸国はもとより、国際レベルの抗議に直面しました。

 


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