イスラエルの劇団員が、日本の被爆者を侮辱
1月 25, 2024 21:29 Asia/Tokyo
イスラエルから来日している劇団員が、広島の原爆ドーム前で「We won't stop」などと書かれたプラカードを掲げてガザ攻撃への支持を表明し、多くの批判が寄せられています。
この劇団は「Fulcro」という名前で、ロシアからイスラエルに移住したメンバーが中心になって活動を行っています。
原爆をテーマにした作品を上演するため、被爆者らへの聞き取りを行うという名目で今月中旬から来日していました。
しかし、19日のインスタグラムへの投稿で、メンバーらが広島の原爆ドーム前でイスラエルによるガザ攻撃を支持するプラカードを掲げた画像を掲載し、SNS上で大きな批判を招きました。
投稿のキャプションでは、原爆ドーム前でパレスチナ支持やガザ即時停戦を訴えるデモが行われていることを知ったメンバーが、それに対抗する目的でイスラエル支持のプラカードを掲げたと記されています。
この投稿には日本の内外から「被爆者から何を学んだのか?」などといった多くの批判コメントが寄せられましたが、現在コメント欄は閉鎖されています。
イスラエルでは昨年11月、エリヤフ文化遺産相がガザへの原爆使用を訴えたり、今月にはホトベリ駐英大使が東京大空襲を引き合いに出してガザへの無差別攻撃を正当化する発言をしたりしています。
今回、こうした公人からの発言だけでなく、一般市民によっても日本の戦争被害が悪用されたことで、イスラエル社会全体にはびこる病理が明らかになりました。
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