米の新たな捏造発言にイランが反発
イラン外務省報道官が、アメリカの司法当局による新たな捏造発言に反発し、「こっけいな疑惑を口実としたイラン国民に対するあらゆる行動について警告しました。
アメリカ司法省は10日水曜午後、声明を発表し、「イラン・イスラム革命防衛隊のメンバーと見られるイラン市民が、わが国の元国家安全保障大統領補佐官だったジョン・ボルトン氏の暗殺を企んだ」と主張しています。
また、「同イラン市民は45歳で、30万ドルの金銭の支払いにより複数の人物をこの暗殺計画の実施のために雇い入れようとした」と主張しています。
さらに、この声明では「この人物の動機は、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の元司令官・故ソレイマーニー将軍の暗殺に対する復讐であったと考えられる」との主張がなされています。
ファールス通信によりますと、キャンアーニー・イラン外務省報道官は、「アメリカ司法当局は、イランに対する米国の疑惑提起の継続および、イラン恐怖症という失敗した政策を相変わらず続行し、新たな虚偽をでっち上げ、必要とされる有効な証拠を出さずに疑惑を提起した」と語りました。
また、「この種の根拠のない主張は、政治的な目的や動機により提起され、また、ソレイマニ将軍の暗殺など、アメリカ政府が直接関与した多くのテロ犯罪、そしてアメリカの支持により、シオニスト政権イスラエルやISISなどのテロ組織が行った犯罪に対する責任逃れやプロパガンダによる世論操作のために行われたものだ」と述べています。
続けて、「こうした事実無根の疑惑を繰り返すことは、アメリカの司法およびプロパガンダ体制で繰り返される手順になりつつあり、今回は、ボルトン氏のような政治的に失敗した価値のない要員に関連するシナリオ構築が、このプロセスを進めるために使用された」としました。
最後に、「イランは、これらの愚鈍な疑惑を口実とした、イラン国民に対するいかなる行動に対しても強く警告し、イランの政府と国民の権利を守るため、国際法の枠組みの中で行動を起こす権利を留保していることを強調する」と結んでいます。