イランが、南東部港湾の拡張への外国投資を歓迎
イラン第1副大統領が、同国南東部スィースターンバルーチェスターン州にあるチャーバハール港湾の拡張に向けた投資の増大を協調しました。
チャーバハール港はイランで唯一、外洋であるインド洋およびマクラーン海に面した港湾です。
この港湾は、アフガニスタンやトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、カザフスタンといった、内陸にある中央アジア諸国がより短い距離で公海にアクセスできるルートであることから、特別な重要性や戦略的位置づけを有しています。
2016年には、イランとインドの間でこの港湾の拡張・発展に向けた投資協定が調印されました。
両国はこの合意協定に基づき、チャーバハール港湾のインフラの一部を整備することを約束しています。
これに関してイランの当局者らと会談・協議すべく、20日土曜にはインドのソノワール港湾・海運・水路大臣が高等使節団を率いてテヘラン入りしました。
国際通信イランプレスによりますと、モフベル・イラン第1副大統領も21日日曜、ソノワール大臣との会談でチャーバハール港湾のインフラ完成計画に触れ、イランとして同港湾の拡張と設備充実に向けた外国からの投資を歓迎すると表明しています。
また、「チャーバハール港湾の設備充実により、地域における南北回廊のトランジット輸送や交易量が増大し、その運用は目覚しいものになるだろう」と語りました。
一方のソノワール大臣もこの会談で、チャーバハール港湾の拡張への投資増大に対する関心を示すとともに、「我々は、チャーバハール港を地域・国際的に重要な中心地にするというイランの政策と展望を支持する。そしてインド政府は、この重要なプロジェクトへの建設的な参加という真剣で確固とした決意を固めている」と述べています。