イラン大統領が中印ロやそのほかの各国首脳と会談
中国、インド、ロシアなどSCO上海協力機構首脳会合への参加国の首脳の一部が、イランのライースィー大統領と会談しました。
ライースィー大統領は第22回SCO首脳会合への参加および、正式な2者会談のため、3日間の予定で中央アジア・ウズベキスタンのサマルカンドを訪問しています。
この訪問中に、イランのSCO加盟の公式文書が調印されたほか、イランをオブザーバーから正式加盟国に格上げする手続きが完了しました。
第22回SCO首脳会合は16日金曜、ミルジヨエフ・ウズベキスタン大統領が議長を務める中、同国サマルカンドで開催されました。
ライースィー大統領は、習近平国家主席との会談において、「わが国は決して、アメリカの専横な行動に妥協しない」と述べています。
これに対し、習国家主席も「わが国は、イランの国家主権維持を支持する」と述べています。
ライースィー大統領はさらに、プーチン・ロシア大統領との会談では、「アメリカは、他国への禁輸措置により輸出を止めさせられると思い込んでいるが、それは間違いだ」としました。
そしてプーチン大統領も、両国間の戦略的パートナーシップの分野での重要な合意に署名し、ロシアの大企業の代表団80人が来週中にイランを訪問すると発表しました。
また同日の演説で「イランはユーラシア地域と全世界で重要な役割を果たしている。それゆえ、イランの正式なSCO加盟はこの組織にプラスの影響をもたらすだろう」と語っています。
ライースィー大統領はさらに、エルドアン・トルコ大統領との会談で「地域における旧来の国際・地政学的な国境の変更は受け入れられない」と述べました。
ウズベキスタン訪問中、イラン大統領はインドのナレンドラ・モディ首相、ベラルーシのルカシェンコ大統領、タジキスタン、パキスタン、キルギスの各国首脳および、上海協力機構の事務局長とも会談しています。
SCOは、テロ・過激主義への対抗と、経済協力を目的に2001年にカザフスタン、中国、キルギス、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタンにより創設され、2017年にはインドとパキスタンも加盟しました。