イラン外務省報道官、「アメリカとの協議の議題は核合意のみに関するものだった」
(last modified Thu, 16 Jun 2016 09:58:01 GMT )
6月 16, 2016 18:58 Asia/Tokyo
  • イラン外務省報道官、「アメリカとの協議の議題は核合意のみに関するものだった」

イラン外務省のジャーベリーアンサーリー報道官が、ノルウェーでのアメリカとイランの外交関係者による協議の議題は、核合意の実施のみに関するものだったとしました。

ジャーベリーアンサーリー報道官は、イルナー通信のインタビューで、「15日水曜に行われた、イラン外相および外務次官と、アメリカ国務長官および国務省の核合意調整関係者による協議では、この合意の実施についてのみ、話し合いが行われた」と強調しました。

また、「アメリカ側は、過去にも核協議の傍らで、シリア、イラク、イエメンの情勢に関して見解を提起したが、これらの問題に関する協議が行われたことはない」と述べました。

アメリカ国務省は、15日にノルウェーのオスロで行われたイランとアメリカの外相会談について声明を発表し、「1時間10分に渡り、非公開で行われたこの会談で、双方は、核関連の制裁の緩和や銀行に関する問題など、核合意の実施の継続について協議した」としました。

この声明では、「ケリー長官は、シリアへの人道支援の移送を保障する上でのシリア政府へのイランの影響力と役割の重要性、そして、シリアの穏健な反体制派との停戦を維持する必要性を強調した」とされています。

ザリーフ外務大臣は、12日日曜、2度目のヨーロッパ歴訪でオスロを訪問し、3日間の訪問の中で、ノルウェーの高官と会談した他、オスロフォーラムに出席し、アメリカのケリー国務長官、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表と、核合意の実施に関して話し合いを行いました。