日本とイランが、学術機関が医療・健康分野の協力協定に署名
在イラン日本国大使館とテヘラン医科大学の付属機関が、医療や健康を中心とした様々な分野での協力協定に署名しました。
イラン学生通信によりますと、高齢者を対象とした健康の維持・増進に関連したこの協定は、日本政府開発援助である「GGP草の根・人間の安全保障無償資金協力」の利用が盛り込まれ、在イラン日本大使館の相川一俊大使とテヘラン医科大学付属ジハード機構のハビービー代表によって署名されました。
相川大使は、イランにおける5件の人間の安全保障関連プロジェクトがGGPの対象に選ばれたことに触れ、「イランでは1999年以来、157件のGGPによるプロジェクトが行われてきた。日本政府は、人命保護が非常に重要であると考えているため、健康・衛生を中心とした様々な分野においてイラン政府と協力してきた」と述べました。
一方、ハビービー代表も、日本政府との協力協定が結ばれたことを歓迎し、「日本は、世界各地でGGPという形で人道支援活動を行うことにより、諸国民のつながりや友好、さらに世界の持続可能な発展にとって、基盤となる歩みを進めている」と述べました。
続けて、「日本政府の価値ある行動は、人道的精神および優しさの表れであり、(イラン・シーラーズ出身の有名な詩人)サアディーの『人類は互いに、一つの身体の一部のような存在』という言葉そのものである」としました。
そして、「今回の協定で、日本政府の協力のもと高齢者向けの健康クリニックが設立されれば、この年齢層の健康を維持・増進させるだけでなく、高齢化というイランにおける新しい現象に対して真剣な目を向けさせ、また、同分野で文化、教育、研究面の目的に沿ったインフラ能力を活用する機会を生み出すことになる」と指摘しました。