イラン外務省報道官が、米CIA長官の主張に反論
(last modified Mon, 19 Dec 2022 07:37:14 GMT )
12月 19, 2022 16:37 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、アメリカの諜報機関であるCIA中央情報局のバーンズ長官が行う、イランとロシアの協力に関する主張や、ウクライナ戦争をめぐっての対イラン非難を事実無根かつ、アメリカによる反イランプロパガンダ戦の一環であるとしました。

バーンズ長官は、先日発表した声明において、アメリカの他の当局者らと同じ様な主張を行い、「イランは、ウクライナ戦争で使用できるようにロシアに無人機などの兵器を提供した」としています。

同長官は、PBS米公共放送サービスとのインタビューにおいて、「イランとロシアの関係については、非常に懸念している。この両国の間柄は、歴史を見れば大きな不信感に満ちたものだったが、現在はお互いを必要としている」と述べました。

キャンアーニー報道官はこれを受けて、「米当局者らは、反イラン的な違法行為や事実無根の政治主張を続ける中で、イランとロシアが従来から行っている防衛・軍事協力に対して疑問を突きつけた」としています。

続けて、「虚偽と欺瞞に基づく米国のプロパガンダ拡散は、イランへの政治圧力行使、イラン恐怖症の拡大、自国の戦争誘発行為の目晦ましなどの、さまざまな目的によって行われている」と指摘しました。

また、「繰り返し発表しているように、イランとロシアの協力は、防衛協力を含めたさまざまな分野での共通の利益を枠組みとし、両国の国際的責務や権利に沿って拡大しつつあるものであり、第三国を敵視するようなことは一切ない」と説明しています。

そして、「イランは、国益に従いかつ国際法規範を遵守した上で、独立した形での外交関係を築いており、そこで誰かの許可を求めることはない」と強調しました。

 


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