イラン外務省報道官がゼレンスキー氏に警告、「イランの戦略的忍耐には限度がある」
12月 25, 2022 19:11 Asia/Tokyo
-
イラン外務省のキャンアーニー報道官
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、ウクライナのゼレンスキー大統領が米議会での演説で、イランに対し従来の批判を繰り返し、品位を欠く発言をしたことについて、「ゼレンスキー氏は、根拠のない非難に対するイランの戦略的忍耐には限度があることを知っておくべきだ」と述べました。
ゼレンスキー氏は今月21日、自国の防衛能力強化とアメリカの支援継続への希望を抱き、ウクライナ戦争後はじめての外遊として訪米しました。
ゼレンスキー氏は米議会での演説で、イランとロシアの協力関係や、ロシアがイラン製無人機を使用してウクライナを攻撃しているといった従来の非難を繰り返し、米議会にウクライナ支持を求めました。
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、イランが無人機問題をめぐってのウクライナ当局による根拠のない非難に何度も反論してきたことに触れ、「イランは、ウクライナ戦争のための兵器をロシア・ウクライナいずれにも供与していないと再度強調する」と述べました。
その上で、「イランはウクライナをはじめとする各国の領土保全を常に尊重してきた。ゼレンスキー大統領は、根拠のない疑惑に対するイランの戦略的忍耐には限度があることを知るべきだ」としました。
そして、「ゼレンスキー氏は、米国の支援を受けて喜んでいた一部の国の指導者の末路から教訓を得るべきだ」と指摘しました。
イラン当局はこれまでにも、イランがウクライナ戦争での使用目的でロシアに無人機を提供したという疑惑を否定しています。
タグ