イラン外相、「核合意の最終点到達への用意あり」
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アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、「わが国は、前提条件なしで核合意の最終点に到達する用意がある」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はトルコのTRTテレビのインタビューで、核関連協議の長期化や各種制裁の解除について、「アメリカはイランに対し、合意の最終段階に入る準備ができているというメッセージを送ってきている一方で、イラン国内のデモ参加者らに対し、米の優先事項は核合意ではなくイラン情勢と騒乱であるというメッセージを発信していた」と述べています。
また、昨年9月以降に発生しているイラン国内での一部の騒乱・情勢不安について、「遺憾ながら、過去数か月間に、1人のイラン人女性の死を受けて外国の干渉により平和的なデモがすぐさま暴力、暴力に発展した。そして、残念ながら英ロンドンやその他の国を拠点とする一部のメディアが、イランの女性や若者を扇動し暴動、混乱、警察の殺害へと促した」としています。
続けて、「アメリカは公然とした形で、またドイツ、フランス、イギリスはイラン国内での情勢不安を煽ろうと目論んだ。彼らは自分たちの政治目的を追求していた。その目的の一部はイランを弱体化・不安定化に追い込むことであり、別の目標とは核合意復活交渉の場でイランから利権をもぎ取ることだった。だが、彼らはすぐに、これらの挑発が自分たちに何の成果ももたらさないことを悟った」と語りました。
さらに、ウクライナ戦争および、この戦争の交戦国ロシアに対しイランが軍事支援を行っているという、証拠のない一部の主張について、「ウクライナでの戦争は複雑な状況に突入しており、西側の国際関係シンクタンクの一部は、ウクライナでの戦争が国際関係の歴史の新たな幕開けである、と考えている」と述べました。
最後に、アミールアブドッラーヒヤーン外相は「イランは当初から戦争に反対し、政治的な解決を求めており、またこの戦争の主な原因がNATO 北大西洋条約機構および一部の西側諸国の挑発行為にある、と考えている」と結びました。